バッテリー交換の際に、超便利なグッズの紹介です。
OBD2を利用したメモリーバックアップ方法
まずは常時供給電源の必要性についてご説明します。
エンジンを切っても電気が流れている
実は車のエンジンを切ってナビやメーターの電気が消えている状態でも、バッテリーから微量の電気が流れていて、それぞれの電子機器のメモリー保護をしています。
これを常時供給電源といいます。
例えば分かりやすいところでいうと、エンジンを切っても時計がリセットされていなかったり、CDやDVDが前回の続きが再生されたりするのも常時供給電源のおかげです。
なので、バッテリー交換をする際に、車両からプラスとマイナスを外してしまったら常時供給電源が断たれる事になってしまいます。
そうすることで様々なデメリットが発生します。
それはいったい何なんでしょうか?
バッテリー交換をする際に懸念されるデメリット
・車両に備え付けられている時計がリセットされる危険性
簡単に設定し直せるが面倒です。
ものによっては設定方法が分からなくて、調べるのに時間が掛かる場合も。
・オーディオのラジオチューナーがリセットされる危険性
簡単に設定し直せるが面倒
こちらもものによっては設定方法が分からなくて、調べるのに時間が掛かる場合も。
・カーナビのデータがリセットされる危険性
あまりないが、もしリセットされたらかなり面倒です。
・カーナビのパスワードロック
中古で買った車に着いているナビだとこの可能性があります。
特にトヨタ系の純正ナビに多いです。
パスワードロックされるとナビ自体が全く使い物にならなくなって、ディーラーでお金を払って解除してもらわないといけないことになるので非常に面倒です。
参考記事
・エンジンコンピューターがリセットされる危険性←重要
今まで学習されていたエンジンコンピューターのデータがリセットされて【アイドリングの調子が悪くなる】【噴け上がりが悪くなる】【燃費が悪くなる】などの現象が起きる可能性があります。
一時的なものでしばらく走行すれば学習し直すはずですが、いつもと調子が変わった車に乗るのは気分はよくありません。
・その他
上記以外にも常時供給電源を必要としている電装品がついているお車は、電源が断たれることによって設定やデータがリセットされてしまう恐れがあります。
特に最近の自動車は様々な機器が電子制御になっているため、思いもよらないトラブルが起こる可能性があります。
それを防ぐためには?
各電装品のメモリーを守る為にバックアップ電源の供給が必要になります。
つまりバッテリーを外してもバッテリーが繋がっているような状態にして電流を流しておくという事です。
そこで「メモリーバックアップ」という商品が活躍します。
メモリーバックアップの方法はいくつかありますが、今回はOBD2カプラーを使ったものをご紹介します。
※ページ後半でほかのものも紹介しています。
OBD2カプラーを使ったメモリーバックアップ
これは車両についているOBD2というカプラーに電源を流すことによって、電源を供給しようというものです。
OBD2メモリーバックアップの使い方
OBD2メモリーバックアップを用意します。
今回はSTRAIGHT(ストレート)のものを使用しました。
※ページ後半で違うメーカーのものもご紹介します
車両のOBD2の端子を探します。
ほとんどの国産車(軽自動車・普通車問わず)はハンドル下のパネルの裏に隠れています。
※写真はJB23のジムニーです
運転席の足元から中をのぞき込むとわかります。
この何も差さっていないカプラーがOBD2です。
そのOBD2カプラーにメモリーバックアップを差します。
あとは電源を供給するだけですが今回つかったSTRAIGHTのメモリーバックアップにはバッテリー接続と乾電池接続の2通り電源供給方法があります。
※どちらかでokです。
1.バッテリー接続でバックアップを取る
余ってるバッテリーにつないで、OBD2に電源を供給します。
※なかなかバッテリーを余分に持っている人はいないと思うのでこの次の乾電池の方法が現実的かもしれません。
2.乾電池接続でバックアップを取る場合
乾電池でもバックアップを取る事が出来ます。
付属されている乾電池用の端子に9V型の乾電池を繋ぎます。
※乾電池は付属されていませんので別途購入する必要があります。
そして先ほどの車両側のOBD2のカプラーに挿すだけです。
以上のようにOBD2に接続して電源(バッテリーか乾電池)を繋いだら、あとは普通にバッテリーを交換すれば、電装品のメモリーリセットを防ぐことが出来ます。
このOBD2メモリーバックアップは本当に使えるものなのでDIYでバッテリー交換をするなら持っていて間違いない商品だと思います。
エンジンコンピューターがリセットされてしまってからでは遅いですからね…
他のメモリーバックアップ用品(OBD2カプラーが無い場合も)
今回使ったのはSTRAIGHT(ストレート)というメーカーのメモリーバックアップですが、カーメイトやエーモンからもメモリーバックアップ用品が販売されていますので、ご予算や使い勝手に応じてご検討下さい。
特に次に紹介するカーメイトのSA203は割と新しく販売されたもので使い勝手良くオススメです。
カーメイト メモリーキーパー SA203
2021年12月に発売された割と新しい商品です。
USB給電式なので手軽なのがポイントです。
※2A以上の電流を出力可能なUSB-A端子を備えたモバイルバッテリーまたはポータブル電源が別途必要になります。
エーモン メモリーバックアップ
旧年式車や車種によってはOBD2カプラー自体が無い場合もありますので、その場合はこちらの方法でメモリーバックアップをとることとなります。
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