フリードのパワーウィンドーが壊れたので修理しました。
故障内容はガラスの上下が出来ない状態です。
たまに動いてもガラスが下がったまま上がらない時もあります。
パワーウィンドウのモーター（レギュレーター）交換にて修理となります。
作業したのはGB3型ですがフリードハイブリッド、フリードスパイク、フリードプラスも作業内容は共通かと思いますのでご参照ください。
※一部仕様グレードにより作業内容が異なる場合もございます。
GB3型フリードのリアドアパワーウィンドーモーター交換
まずはドアトリムを外す必要があります。
別記事にて紹介しているのでご参照ください↓
こちらがトリムを外した状態です
ビニールをはがします。
※ビニールにはブチルというべたべたした粘着が付いていますので、シートやボディにつかないように注意します。
レギューターは下の写真のように取り付けられています。
赤丸がドアパネルに固定されているボルトです。
黄色丸はドアパネル内部でガラスとレギュレーターを固定してるボルトです。
※右の取り外されたレギュレーターの写真ではガラスと固定している台座（黄色丸のある黒い部分）が下に降りていますが、現状でガラスが動かないので黄色丸は左の写真の位置のまま作業となります。
ガラスが落下しないようにドアとガラスをガムテープ等でしっかり固定しておく必要があります。テープは一枚だけじゃなく少なくとも上部２枚、左右１枚ずつ使用した方が安心です。
尚、ドアロックアクチュエーターに付随する部品が動くようになるとレギュレーターが外しやすくなるので以下のネジ、クリップ、カプラーを外して余裕が出るようにします。
※動かせるようになればいいので、完全に取り外す必要はありません。
※写真の左下に見える銀色のモーターはイージークローザー用のモーターです。
作業順序
- ガラスをガムテープ等で落ちないように固定する
- オレンジ丸を外す
- 赤丸・黄色丸を外す
- レギュレーターを外に取り出す。
※ドアパネル内部にボルト等落下させると隙間に入り取り出せなくなる可能性あるので注意します。
オレンジ丸を外しておきます。
赤丸・黄色丸を外します。
黄色丸部分は狭く手探りになりますのでラチェットレンチが活躍しました。
あとは知恵の輪のごとくうまい具合に取り出します。
外れました。
新旧比較。
今回は中古交換しました。
元通りに組付けていきます。
レギュレーターのカプラーを繋ぐとパワーウィンドウが動くようになるのでテープで固定していたガラスを動かして作業しやすい位置で取り付けるとスムーズです。
各ボルト、クリップ、カプラーの付け忘れがないように確認しながら組付けましょう。
スライドドアなので作業スペースが狭いのが難点です。
工具さえあればDIYでやれなくもないですが作業に慣れていないと時間が掛かるかもしれません。
※ドアパネル内部にボルト等落下させると隙間に入り取り出せなくなる可能性あるので注意します。
パワーウィンドウが動かない主な原因
上から順に原因になりやすいです。
- レギュレーター不良（モーター故障、ワイヤー切れ）
- スイッチの故障
- スイッチ、モーターにささってるカプラーの接触不良
- ヒューズ飛び
１．レギュレーター不良の原因が多いです。
モーターが壊れたり、ワイヤーが切れたり外れてしまうと動かなくなります。
尚、モーターの場合は完全に止まる前に動きが渋くなったり、動くけどたまに動かなくなるなどの症状が出てきます。
動かなくてもスイッチを押す時に耳を澄ませると「カチッ」や「ウィーン」という音だけが聞こえる場合もあります。この場合はレギュレーターが原因を考えて良いでしょう。
２．強くスイッチを操作したり、よく窓の開閉をしたり、走行距離が多い場合など、スイッチ自体が破損したり、スイッチの接点が摩耗して操作できなくなる場合があります。
３．錆や経年劣化等でカプラーの電極部が接触不良を起こして操作が出来なくなる場合があります。
４．何らかの原因でパワーウィンドウに関連するヒューズが飛ぶと操作できなくなります。
