ワゴンRに取り付けられていた純正のCD・MDデッキを取り外して、社外のカーナビを取り付けたのでご紹介します。
今回作業したワゴンRはMH21S型です。
同じMH21系のワゴンRでもマイナーチェンジ前と後(前期と後期)、さらにマニュアルエアコンとオートエアコンで若干仕様が異なるので注意です。
MH21S型ワゴンRのナビ交換
今回のワゴンRはマイナーチェンジ後の後期モデル(H17/9~H19/2)でマニュアルエアコンとなります。
ご自身のワゴンRのオーディオ形状が下の写真と同じタイプかご確認下さい。
このタイプのオーディオが付いている場合は社外のカーナビやオーディオを取り付ける際に専用の取付キットが必要になるので、事前に購入しておきましょう。
※AZワゴンとワゴンRの形状は同等となりますので上記のキットが使用できます。
ちなみに前期モデル(H15/9~H17/9)は↓のキットになりますので間違えないようにしましょう。
このキットならオーディオパネルと一緒に車種別の電源取り出し配線(オーディオハーネス)と車速取り出しカプラーもセットなのでオススメです。
純正のオーディオを外す
最初にオーディオパネルが留まっているボルトを外します。
これがとても分かりづらい場所にあります。
これを外さないでパネルを外そうとすると破損等の原因になるので注意します。
下記の写真のように下からオーディオの裏あたりを覗いてみてください。
暗いのでライトを当てると分かりやすいです。
すると写真のようなボルトがありますので、それを外します。
これを外さないとオーディオパネルが外れません。
次にオーディオパネル周りにマスキングテープでキズがつかないようにします。
テープを貼ったらオーディオパネルの上に内貼りはがし等を使ってオーディオを外します。
ボルトは最初の一本だけであとはクリップで留まってるだけです。
傷がつかないように慎重にゆっくり力をいれていきます。
ある程度外れたら手前に引けば外れますので、オーディオの裏側にささってるカプラーやアンテナ線を抜きます。
オーディオパネルの取付準備
今回用意したオーディオパネルはハザードスイッチとオーディオステーとクリップを移植する必要があります。
※移植といっても作業内容は至極カンタンです。
ハザードスイッチ外し
まずは純正のパネルに着いていたハザードスイッチを外します。
裏返すとネジで留まっているだけなので簡単に外れます。
オーディオステーを外す
赤丸のネジを外します。
反対側も同じように留まっているので外します。
するとステーが外れます。
※この外したオーディオステーは新しく取り付けるナビに取り付けておきます。
パネルクリップを外す
次に純正のオーディオパネル裏に付いているクリップを外します。
左右に開きながら抜けば簡単に外れます
移植しておく
外したハザードスイッチとクリップは新しいオーディオパネルに取り付けておきます。
ハザードスイッチはネジ止めだけだし、クリップははめるだけなので簡単です
電源ハーネス接続
新しく取り付けるナビの配線とキットに付属の車種別電源取り出し配線(オーディオハーネス)を繋ぎます。
これで車両側のカプラーとナビを繋ぐだけで、ナビの電源やスピーカーの配線を接続する事が出来ます。
車速パルス・バック信号の取り出し
車速パルスとバック信号を取り出します。
この型のワゴンRはカーナビ用の配線でオーディオ裏に車速パルスとバック信号のカプラーが来ています。
最初に紹介したキットに付属されているカプラーを接続する事で簡単に取り出すことができます。
※ナビ側(キットに付属のカプラー)のパーキング信号の線を切って、ボディアースに落とすことで走行中でもDVDの映像を映したり、ナビの操作を出来るようになりますので、必要に応じて加工します。
フィルムアンテナの取付
次に地デジとGPSのフィルムアンテナを取り付けます。
フィルムアンテナを取り付ける為にはグローブボックス、フロントピラートリムを外す必要があります。
グローブボックス外し
まずはグローブボックスを外します。
付け根が2か所はまってるだけなので簡単に外れます。
フロントピラートリム外し
次はフロントピラー(Aピラー)のトリムを外します。
クリップだけで付いているので内貼りはがしを使って浮かせながら、引っこ抜く要領です。
フィルムアンテナを取り付ける
まずはフィルムを貼る箇所の脱脂をします。
脱脂をしないと剝れる可能性あるので、この作業はしっかり行いましょう。
キレイにしたらフィルムアンテナを貼り付けます。今回のフィルムアンテナはGPSアンテナ一体になっているタイプなので、作業もシンプルです。
フィルムアンテナを貼ったらアンテナを取り付けます。
アンテナ線をナビ裏まで取り回す
アンテナ線はフロントガラスとルーフトリムの隙間に隠しながら、フロントピラーまで取り回します。
アンテナ線をそのままピラーとダッシュボードの隙間にアンテナ線を入れてグローブボックス裏に出します。
そのままグローブボックス裏を通してナビ裏まで取り回します。
その際、長くて余った線は丸めて結束バンドなどで邪魔にならない場所に固定しておきます。
組み付ける
電源配線、車速パルス、バック信号、アンテナ配線、GPS配線など必要な配線を全て繋げて車両に取り付けます。
※接触不良をしていると電源が入らないなどの不具合の原因になりますので、アースや電源配線類はしっかり接続するようにします。
配線を接続したらナビを取り付けます。
※ナビ裏の配線が邪魔でナビが奥まで入らない場合は、裏の配線を動かしてナビが奥まで入るポイントを探します。
一番最初に取り外したオーディオ裏のボルトを取り付けるのを忘れないようにしてください。
ナビを取り付けたら、キットのオーディオパネルを取り付けます。
また、フロントピラーやグローブボックスなど、取り外してあったパネル・トリム類を全て組み付けます。
クリップやネジ、カプラーやハーネスの付け忘れに注意して、確認しながら組み付けていきます。
確認
全て組み終わったら最後にナビの動作、地デジの受信感度のチェックをして完成です。
動作しなかったら
ナビに電源が入らない場合、下記事項を確認してください。
・各ハーネスがしっかり接続されているか
・アースが接触不良を起こしていないか
・オーディオ用のヒューズがショートしていないか
上記の電源類が接続されているのに作動しない場合、初期不良の可能性もありますので、メーカーに問い合わせてみましょう。
あると便利な工具
プラス/マイナスドライバーなどの基本的な工具に加えて、内張はがしや検電テスターを持っているとよりスムーズに作業を進める事が出来てオススメです。