トヨタのポルテのルーフトリム(天井の内張り)を取り外したのでご紹介致します。
作業したのはNNP11型ですが、同じ形状の型式のポルテであれば作業内容は共通かと思います。
ただし、グレードや仕様により内装の作りや作業内容の相違がある場合がございます。
ルーフトリムを外すことで、タバコのヤニ汚れや黄ばみを掃除したり、フリップダウンモニターを取り付けることが出来たりします。
尚、ルーフトリムを外す為には周辺の部品を外す必要があり、けっこう大掛かりな作業になりますので時間には余裕をもって計画的に作業するとよいでしょう。
ポルテのルーフトリム(天張り)の外し方
ルーフトリムのシワや折れを防ぐためにも2人以上での作業をオススメ致します。
ウェザストリップゴム外し
リアゲートを開けてウェザストリップゴムを外します。
※全て外さなくても大丈夫です。全て外す場合は取り付け位置が分かるようにマーキングなどしておくと取り付ける時にスムーズでしょう。
同じように左右のドアのウェザストリップゴムを外します。
※全て外さなくても大丈夫ですが、外す場合は取付の際に位置が分かるようにしておきます。
サンバイザー外し
サンバイザーは根元にネジで固定されています。
続いてバイザーを固定しているフックを取り外します。
こちらはささってるだけなので内張りはがし等を使って外します。
フロントルームランプ外し
ルームランプのレンズを先に外します。小さい切り欠きがあるので内貼りはがしや小型のマイナスドライバーなどを用いてレンズ取り外します。
※傷をつけないように注意
ネジを外すとルームランプがまるごと外れるので、裏の電源カプラーを抜いて取り外します。
リアルームランプ外し
リアノルームランプも同様にレンズから外していきます
土台は爪で固定されているので爪を外します
土台と本体を切り離します。
Aピラートリム外し
Aピラートリムを外します。
取っ手の目くら蓋2個を外すと中にネジがあるので外します。
ピラートリムは上側がクリップ、下側がダッシュボードに差し込まってるので、①上側を内側に浮かせるようにしてクリップを外して、②上に引き抜くようにすると外れます
右側(運転席側)のAピラーも左側と同じように外します。
Bピラートリム外し
Bピラートリムを外す前にシートベルトを外します(上部のみ)
カバーになってるので内貼りはがしなどで外します。
すると中にボルトがあるので外すことでシートベルトの上部が外れます
あとはクリップ差し込まりなのでAピラー同様に上部から外していきます。
下のトリムと被ってる場合は下のトリムの上部だけ浮かせれば外せるかと思います
左側のBピラーはシートベルトが無いのでそのまま外していきます。
パワースライドドアスイッチの裏側にカプラーがあるので外します。
クリップ外し
ルーフトリムを固定しているクリップを全て外します。
ルーフトリムをきずつけないようにします
アシストグリップ外し
天井についているアシストグリップを外します。
カバーを外します
クリップなので金具の爪をこじって外します
残った金具はペンチなどで挟みながら外します
続いてこちらのアシストグリップ外しです
目くら蓋カバー二つを外して、中のボルトを外せばグリップが外れます。
引っかかる場合は少しひねったりしてうまい具合に外していきます
他のアシストグリップも同様にして全て外します。
ルーフトリムが落ちるので、フロントシートを立ててヘッドレストを伸ばして、そこにトリムを立てかけるように載せておくとよいでしょう。
重さに負けて曲がると折れてシワの原因になります。
Cピラートリム外し
一番後ろのピラートリムを外します。
ウェザストリップゴムを外して隙間が出来ているのでそこに内張りはがし等を入れて浮かせるように外します。下のトリムが被ってる時は下のトリムを浮かせながら外します。
左右同様に外します。
ルーフトリム外し
配線等ありますのでうまく剥がしながら取り外します。
この時、高低差があると重さでトリムが折れたりしてシワの原因にもなるので、シートを垂直にしてその上に載せるようにすると作業しやすいと思います。
完璧に外れる状態にしたらシート倒したりして、外に出やすいようにします。
取り出す時は2人以上で慎重に取り出しましょう。
これで作業完了となります。
内張りはがしが活躍しました。
その他基本的な工具は必要となります。