マツダMPVのカーナビ交換をしましたので紹介します。
作業したのは平成24年式LY3P型の23Sグレードです。
作業内容としては、純正カーナビを取り外して、KENWOODカーナビの取り付けとなります。
なお、元々ついていた純正ステアリングリモコンと純正バックカメラはそのまま使用できるように取り付けました。
LY3P型であれば作業内容は共通とは思いますが、メーカーオプションナビ(BOSEサウンド等)が取り付けられているなど、年式・仕様・グレード等により作業内容が異なる場合がございますのでご注意ください。
またナビメーカーによっても作業内容や準備するハーネス等、異なる可能性ございます。
LY3P型MPVのカーナビ交換
今回取り付けたのはKENWOODのMDV-S709です。
まずはこちらの純正オプションのカーナビを取り外します。
※ナビ型番:C9Y6(SANYO)純正バックカメラ付き

ナビ外し
ナビパネル(センターコンソール)は上4か所、下2か所が爪クリップで車両側に差し込まって固定されています。
なので内張りはがしを使用したり隙間に手を入れて手前に引き出すように引っ張り出すことでパネルを外すことができます。
※シフトレバーが干渉するので先に下げておきます


パネルが外れるとAMBスイッチとハザードスイッチ裏にカプラーがあるので外します。


続いてエアコンスイッチのカプラーたちもそれぞれ外していきます。
これでパネルが外れます。

続いてカーナビ本体を固定しているステーの4つのネジを外して、ナビを手前に引き出します。
カーナビを固定しているステーは外して新しく取り付けるカーナビに付け替えておく必要があります。

ナビの裏側にもカプラーがあるので、すべて外します。


ナビ取り付け
新しいナビを取り付けるために必要な各配線類を接続していきます。
なお、以下で今回使用した商品を紹介していますが、MPVの元の状態(ついていたナビや仕様)によって用意する配線類が異なりますのでご参考の上、適宜ご準備下さい。
車種別ハーネス取り付け(メインハーネス・車速信号・バック信号)
車両側のメインハーネスに車種別オーディオカプラーを取り付けて車速信号及びバック信号を取り出します。
※仕様等により配線色、位置が異なる場合がございますのでご参考まで。
尚、パーキング信号をアースに接続(落とす)ことで、走行中もナビ操作や映像を見る事が可能となります。



尚、ジャストフィットから販売されているKJ-T24Pというカプラーであれば車速信号やバック信号も一緒に取り出せるので接続がより簡単になります。
上記オーディオカプラーと、新しく取り付けるカーナビ側のメインハーネス、ラジオアンテナを接続します。

ステアリングリモコン対応ケーブル接続
純正ステアリングリモコンがKENWOODナビで使えるようにします。

バックカメラ変換キット取り付け
元々取り付けられていた純正のバックカメラと、新しく取り付けるカーナビは接続カプラーの形状が異なるため変換キットを取り付ける必要があります。
データシステムから販売されていますが(RCA004H)今回は互換品(Rn1237-17)を使用しました。
さらにKENWOODのカーナビのバックカメラ入力端子はRCAではなく専用形状となるため、KENWOODのカーナビのバックカメラ入力をRCAにするアダプターも必要となります。

ちょっとややこしいですが以上を接続することで、元々ついていた純正ステアリングリモコンと純正バックカメラを、新しく取り付けるKENWOODカーナビで使用することが出来るようになります。
地デジアンテナ取り付け
左右のピラートリムを外して、もともとついていた地デジアンテナを外します。
ピラートリムは淵のゴムを浮かせて、トリムをピラーと垂直方向へ引き抜き、最後に根本を引き抜くと外れます(クリップのみで固定されています)


新しく取り付ける地デジ用フィルムアンテナは上部4か所に貼り付けます。
配線の取り回し方は下の写真をご参照下さい。

4本ピラーまで這わせたらテープや結束バンド等で束ねて固定しながら、ピラーとダッシュボードの間にできた隙間に入れていきます。
この時、GPSのアンテナも一緒にダッシュボードの隙間に入れていきます。

グローブボックスを外して内部の左側を見ると、先ほどの地デジアンテナ・GPSアンテナが入ってきてるのがわかるので、それをグローブボックス裏を通してナビの裏側まで這わせていきます。
この時配線が遊ばないようにテープや結束バンドを使用して固定します。

ナビに取り付けるようにしておきます。
※配線は長すぎても短すぎても作業しずらいので、適度な長さで確保して余った配線はグローブボックス裏で丸めて固定しておくとよいです。

接続・取付け
元々ついていたカーナビの両サイドについていたステーを新しく取り付けるカーナビに付け替えます。
先ほど接続していった車両側のハーネスを、すべてカーナビに接続します。
振動で外れないようにそれぞれしっかり奥まで差し込みます。
カーナビを元の通りに取り付けて、両サイドのステーのネジ計4個で固定します。
※ハーネスが多く、奥に入らない場合はうまくスペースを作るようにハーネスを仕舞います。

ナビパネル(センターコンソール)を元通りに取り付けて、動作確認をして作業完了となります。
※ハザードスイッチやエアコンスイッチのカプラーの付け忘れに注意してください。
今回取り付けたのはKENWOODのMDV-S709です。

動作しない場合
- 各配線しっかり差し込まれてるか確認する(特にアース線)
- ヒューズが飛んでいないか確認する
※バッテリーを外さないで作業すると、作業中にショートさせている可能性あり - ナビ本体の初期不良を疑う(あまり考えられない)
以上、確認します。
動作しない場合はだいたい配線の接続不良かヒューズ飛びが原因です。
あると便利な工具
MPVのカーナビ交換作業はドライバーなどの基本工具に加えて内張はがしやクリップ外しがあるとスムーズです。