自動車雨漏り原因の1つを紹介します。
尚、ここで紹介している以外にも雨漏りの原因はいくつかありますので御参考までに。
自動車のルーフ(屋根)とルーフピラー(屋根と接合されているパネル)の継ぎ目(接合部)には錆止めと水漏れ防止のシーリング材(シーラー)が塗ってあります。
このシーラーが経年劣化によって硬化→割れ(クラック)が起こるとそこから水が浸入することがあります。
このシーラー割れの厄介なところは、ルーフモール(↓の写真の黒い部品)で隠れている事が多く、肉眼では分からない事です。
具体的には以下にてご紹介していますのでご覧下さい。
尚、今回紹介するのは販売から20年以上経過しているホンダのCF6型アコードワゴンですが、ホンダに限らず、ダイハツ、スズキ、日産、トヨタ、三菱、スバル、輸入車、、、メーカー問わず、同じように作られていて年数経っているお車はシール割れによる雨漏れの可能性があります。
ルーフ継ぎ目のシーラー割れによる雨漏り
CF6型アコードワゴンのルーフです。
ルーフモールがあるので、一見するとここに水漏れの原因があるとは考えずらいです。
ルーフモールを外してみます。
尚、ルーフモール自体も劣化による硬化してる場合がございますので破損に注意します。
※注意しても硬化していて割れるものは割れてしまいますが、、、
モールを外すことでルーフとルーフピラーの継ぎ目(接合部)があらわになります。
溜まっていた汚れを取り除くと接合部のシーラーが出てきました。
よく見ると割れているのが分かります。
思っていたよりも劣化しており、左右の継ぎ目ともに前方及び後方を中心に割れが多くみられました。
この割れた箇所から水が車内に侵入して、スペアタイヤハウスの水たまりの原因やフロア(足元)までいってカーペットがひたひたに濡れてしまう原因になります。
対策方法
対策としては、割れている箇所に再度シーラーを盛って水の侵入を防ぎます。
塗る際の注意点としては、塗る箇所及びその周辺の下処理をしておくこと。
具体的に、汚れはしっかり落として、可能であればパーツクリーナー等で脱脂をしておくことです。
下処理をしていないと塗ったシーラーが簡単に剥がれる原因になってしまいます。
尚、シーラーを盛り過ぎると水の流れが悪くなり、さらなる劣化や水漏れ原因になりますので、割れている箇所に留めておいた方が良いでしょう。
今回はルーフモールで隠れる箇所だったのでシーラーを塗ってモールを付ければ見た目には分かりませんが、モールで隠れない場所(ゲート側)の場合は塗装をしないと見栄えが悪くなりますね。
ホルツから販売されているクリア色ならまだ目立ちにくくて使い勝手がよさそうです。
黒色や濃色車であればブラックシーラーもよさそうです。
全てのシーラーを剥がして盛り直して再塗装した方が良いように思えますが、大掛かりな作業となりますのでDIYよりも自動車板金工場等へ依頼することになります。
(そこまでの作業はしなくても割れてる箇所の追いシーラーだけでOKだと思います)