R33スカイラインの持病であるタコメーターの故障を修理したので紹介します。
今回はタコメーターが全く動かない状態です。
33型の持病なのか?この手のタコメーターの故障は良く聞きます。
針が動かなくなる・振りっぱなし・勝手に暴れるなどの事象が起きれば今回ご紹介する修理方法で直せるはずなのでご参照ください。
R33スカイラインのタコメーターの故障修理
メーターパネルを外す
メーターを外す為にはメーターパネルを外す必要があります。
ただし、メーターパネルを外す為にはシフトパネルから外していかなければなりません。
パネルの外し方は別のページで紹介しているのでご覧ください↓
メーターパネルまで外すと下の写真の状態になります
コンビネーションメーターを外す
メーターパネルまで外したらコンビネーションメーターを外します。
※コンビネーションメーター=メーター本体
メーターは上1か所、下2か所のネジで固定されていますので、外します。
ネジを外したらメーター本体を手前に引き出すようにすると取り外せます。
メーターの裏には多くのカプラーが差さっているのでひとつづつ丁寧に抜きます。
カプラーは爪を押しながら引き抜けば外しやすいです。爪を押さないと外せないのでご注意下さい
メーターの取り外しが完了しました。
タコメーターを外す
まずはメーターの表面についている透明のカバーと、その内側にある黒いインナーを取り外します。
透明カバーはメーター周辺に爪で固定されているだけなので丁寧にはずしていけばカバーが取りだせます
同様に中の黒いインナーも取り外します
これでタコメーターが外せるようになります。
メーター本体の裏側のネジを外します。
タコメーターの取り外しが完了です。
タコメーターの修理
タコメーターの裏側を見るとハンダ付けしてあるのが分かります
表 裏
タコメーター故障の主な原因がこの裏の基盤のハンダ割れによる接触不良が原因です。
厄介なのがパッと見てどこがハンダ割れを起こしているか分からないという事。
なので一つずつ丁寧にハンダの盛り直しを行います。
動かない原因はこのハンダのどれかのようですが、目視ではわかりません・・・。
※古い車ですし念のために他の箇所も全て付け直しした方が間違いないかと思います。
組み付け・動作確認
ハンダ付けが終わったらメーターを組み付けます。
組み付ける際は分解とは逆の手順で。
ネジやクリップの付け忘れ、各カプラーなどの差し忘れや差し甘に注意しながら作業します。
組み付けが終わったらエンジンを始動して動作確認をして完了となります。
これで直らない場合は、以下をチェックしてみます。
- 作業中にショートしている可能性もあるのでヒューズ切れの確認。
- 再度ハンダを確認・盛り直し。
それでも直らなければ他の不具合の可能性もあるので整備工場やディーラーにて点検をしてもらった方がよいでしょう。
まとめ
以上、R33スカイラインのタコメーターの故障修理方法の紹介でした。
単純に部品の付け外しだけでなく、基盤のハンダ付けもあるので多少の知識と手先の器用さが要求される作業になるかと思います。
尚、ディーラーや整備工場では断られる可能性が高い作業でもあります。
メーター交換になる場合
メーターを交換しなければならない事態になったら、ディーラーにて作業をして必ず交換前のメーターと交換後のメーターの距離数を整備記録簿などに記録してもらいましょう。
メーター交換のちゃんとした記録が残せないとその車両はメーター改竄車(かいざんしゃ)となり、車両価値が落ちてしまい、DIYで作業してディーラーでやるよりも工賃を安く済ませた以上の損失になる可能性が高いです。